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子どもはどうやって歩けるようになるの?

どうも!団長の落合です!


今回から子どもの発達に着目し、3回にわたってお送りしたいと思います。


今日は第一回目、そもそも、子どもはどうやって歩けるようになっていくのか、その過程を説明していきたいと思います。



子どもが歩き始めるのは、およそ、1歳ごろからといわれています。大きな病気やケガがない限り、誰からも教えられず、勝手に歩けるようになります。


この「勝手に」がかなりミソとなっており、「勝手に」の中にすごく重要な要素が隠されています。


そもそもヒトは産まれながらにして、歩くために必要なプログラムを脳の中にすでに持っていますが、赤ちゃんは体が未発達なため、そのプログラムを最初はうまく引き出すことができません。


プログラムはいくつかあり、それらが統合されることで歩けるようになります。


では、そのプログラムとはどのような要素なのか。

① 重力(引力)に勝てるかどうか
② バランス感覚
③ 前に進む力
④ リズム運動

この4つとなります。


①重力(引力)に勝てるかどうか

重力は地球が私たちを引きつける力のことをいいます。ママのお腹の中では感じなかった重力に赤ちゃんは最初は勝てません。座るにも、ハイハイをするにも、立つにも、歩くにも、重力に逆らわないとできないのです。


②バランス感覚

バランスを取るためには滑らかな動きが必要ですが、子どもの動きはヨチヨチ歩きなど、細かい動きが苦手です。


③前に進む力

前に進む力は推進力ともいいます。前に進むためには、強く地面を押す力、筋力が必要になってきます。当然、小さい子どもは筋力が弱く、地面を強く押すことができません。


④リズム運動

歩くという動きを見ると、左右の足が一定のリズムで交互に出るリズム運動です。このリズム運動がうまく機能するには、脳の発達と左右の足の協調的な動きが必要になってきます。


これらの要素を、子どもは上手に身体を使いながら、段階的に獲得していきます。


まず赤ちゃんは寝返りすらできずに寝ている状態ですが、あお向けで一見、意味もなく無秩序に動いているように見えて、実は手足の力や体幹を鍛えるために必要となってきます。そういった動きを経て、座ったり、うつぶせでも自由に動けるための必要な重力に勝る力、バランス感覚、足の力などの要素を獲得していきます。


座って何かをしたり、うつぶせで動くことで、ハイハイへと移行していきます。ハイハイは歩く動作を獲得するために必要な動きがたくさん詰まっています。次回のブログでハイハイの重要性をお伝えするので、今回は割愛します。


ハイハイが上手になり、つかまり立ち、伝い歩きを行い、4つの要素が統合されていき、歩けるようになっていくのです。


歩くという動きを獲得するために、子どもは1年かけて様々な要素を習得していきます。あくまで「勝手に」なのですが、習得が遅れたり、段階を経ず次へ進んでしまったりします。

段階的に進んでいくことは非常に重要で、最近の子どもはハイハイをあまりせず、そのまま歩いてしまうことが多いようです。


先ほども申しましたが、ハイハイはとても重要です。なぜ、重要なのか、次回その話をさせていただこうと思います!!


次回予告!!
「 ハイハイの重要性 

では、また!

                                  団長 落合伸治

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