こんにちは!落合です!
前回のブログでスポーツをしている子どもに多いケガのお話をしました。その中で「ねんざは恐いケガ」だとお伝えしました。(まだ読んでない方はこちらから )
今回はねんざについてお伝えします!
ねんざの実態
ねんざは私たちが経験するケガの中でも、比較的身近に起き、誰もが一度はねんざを経験したことがあるのではないでしょうか。
それの裏付けとして、アメリカの調査で、スポーツにおけるねんざの発生頻度を調べたところ、スポーツ傷害全体の実に「45%」を占めるという結果になりました。
スポーツを行う上で、ねんざは常に隣り合わせにあるため、ねんざの処置や予防は大切になってきます。
実は恐い!ねんざの正体
ところで皆さんはねんざについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
・ねんざだから大丈夫
・そのうち治る
・ねんざは軽いもの
このようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ねんざは軽視されがちですが、実はとても注意が必要なのです。
ねんざの正体は「靭帯損傷」です。
靭帯損傷と聞くと、前十字靭帯や内側側副靱帯など、膝のイメージが強いのでないでしょうか。
靭帯損傷であれば、しっかりと治療を行い、スポーツ復帰するためにリハビリにも時間を使います。しかし、ねんざであれば放っておかれることが多いです。それはとても危険なことなのです!
どうなるの?
「痛くなくなったし、もう大丈夫だ」と十分に治療をしていない状態でスポーツ復帰してしまうと以下のようなこと起こります。
①痛みの残存
ねんざは靭帯損傷のため、痛みを伴います。痛くなくなったと思っていても、スポーツのような激しい動きを行えば痛みは出てきます。
②パフォーマンスの低下
痛みを伴いながらのプレイはどうしてもパフォーマンスが低下してしまいます。
また、ねんざは靭帯損傷という、足首の構造の問題を引き起こします。そうなってしまうと、反応速度が遅れたり、感覚が鈍ったりし、それによるパフォーマンスの低下も起こります。
③ねんざの繰り返し
いわゆる「ねんざクセ」です。
ねんざクセの正式名称は「慢性足関節不安定症」といい、足首の構造に問題があり、不安定となっているため、ねんざを繰り返してしまうのです。
当然、繰り返してしまうとと、その度に痛みを伴い、パフォーマンスが低下し、と悪循環に陥ってしまいます。
ひどくなると…
さらにねんざが悪化すると
・生活の質の低下
・活動量の低下
・変形性足関節症
となり、最悪の場合、手術をしなければならなくなってしまいます……
ねんざをしたらどうするの?
ねんざを受傷した直後はRICE(ライス)療法が基本です。
・Rest(安静)
・Ice(冷却)
・Compression(圧迫)
・Elevation(挙上)
受傷したら競技を止め、安静にし、氷などで冷やしましょう。
さらにサポーターや治療用バンドなどが近くにある場合は、足首に少しきつめに巻き付け圧迫し、ベッドに寝て、クッションの上に足を上げるような形で挙上させましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はねんざって本当は恐いケガなんですというお話でした。
ねんざだけでなく、ケガに対して大切なことは、発生してからではなく、発生しないように予防することです。
次回はねんざの予防対策についてお伝えします!お楽しみに!!
落合
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