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子供の発達②〜寝返りができるまで〜

こんにちは、浜田です。


前回は、子どもの首がすわるまで(定頸)を紹介しました。まだ読んでいない方は前回のブログを先に読んで下さい!


今回は、その後の寝返りができるまでを紹介します。


定頸を獲得した後、赤ちゃんは徐々に目的のあるコントロールした運動を始めます。また、体と首・手と足が対称的に働き、体を動かす上での協調性を成長させます。



【4ヶ月】

仰向けでは頭を中心に保ったり、体は大人で言う腹筋や背筋運動のような動きがわずかに見られる様になります。これにより上半身の筋肉が活動を始めます。


上半身の筋肉が働きを増すため、身体を起こすと上半身の動きに首がついてくる、引き起こし反射という反応も見られます。また、飲み込みの運動などではスプーンから飲む事ができるようになるなどの変化も見られるようです。


この時期は対称性の運動がメインですので、身体を捻ったり、横に反らすなどの動きは少なく前後の動きが主になります。この運動の獲得が、骨盤周りの運動獲得にとても重要なポイントになります。


また、確認できる反応としては「体に働く首の立ち直り反応」と言うものがあります。これは、頭を少し横に向けて体重の移動を促すことで、首の動きに合わせて上半身または体全体が寝返りを起こすもので、これが寝返りの獲得に働きます。


また、手の動きに関してもコントロールが上がってくる時期ですので、手を伸ばしたり、手を顔に持っていくなどの仕草が見られることもあるようです。



【5ヶ月】

5カ月では、前後の運動がさらに大きく行えるようになります。


片方の足を持って口に運ぶといった反応はこの時期から始まります。この足に触れたり口に持ってくる動きによって、体のどこに足があるのかといったイメージを発達させます。


また、この動きと逆のブリッジでお尻を浮かせる運動なども見られるようです。背筋の活動も増えてきますので、身体をしっかりと支えてあげれば、座ったり、立たせたときに少し足で体重を支えようとする運動が見られるようです。


この時期の特徴的反応としては、仰向けから横向きになるまでの寝返りがあります。また、この寝返りは4カ月のものと少し違う部分があります。


5カ月は、玩具を見ると運動が活発になったり、人を見ると笑いかけるといった反応が見られる時期で、目で興味を誘って首を少し横に向くように促すことで先ほどの寝返りが見られるようです。



6ヶ月

この時期では、頭と体の動きが別々に行えるようになってきます。腹筋の発達が上半身の安定感を作り、これによって脚を曲げる運動などが可能になります。また、体をひねったり、手足の運動の安定、呼吸の運動にも関わるためとても重要です。


飲み込み運動では、ビスケットなどを自分で食べるなどが行えるのもこの時期のようです。


この時期の特徴は、仰向けからうつ伏せまでの寝返りです。横向きまでの5ヶ月と同様なようです。また、この寝返り獲得でうつ伏せ方向で過ごすことが増えます。


肩甲骨周り運動がコントロールできるようになるため、うつ伏せから腕で体の体重を支え、上半身を起こすことができるようになり、目標物に向かってお腹を中心に方向転換できます。(ピポットターン)


座らせると手で支え姿勢を保つことができるのもこの時期です。


これらの反応が、次に紹介する「四つ這い」や「よじ登り運動」に繋がっていきます。



今回は、ここまでです。寝返り運動までの発達について書きました。


寝返りで使用される上半身の筋肉は、歩く際に体重を前後に移動させるのに重要な役割があります。


いかがでしたでしょうか?難しい言葉などがありますが、子供の発達がこんな仕組みになっているんだなぁなど少しでもなるほどと思っていただけたら嬉しいです。



浜田

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